4年 下八ケ佐加野用水見学会
4年生が高岡市土地改良区下八ケ佐加野用水地区委員会主催の用水見学会に参加しました。
最初に教頭先生のお話の後、今日お世話になる皆さんの紹介を受けました。安全確保のため、4学年PTAのお母さんも3名参加してくださいました。
大型バスで三ケ日首頭工に移動し、下八ケ佐加野用水の取水口を見学しました。網場(アバ)という浮きがついたフェンスがごみ除けになっていること、魚道が魚の移動を保証していること、油圧で動くゲートで取水量を調節していることなどを学びました。
子供たちは毎秒5㎥(25mプールが2分で一杯になる量)の水を取り込み、国吉校区と万葉校区に水を生き渡らせていることに驚いていました。
その後、答野島のサイフォンに移動しました。
サイフォンは水の高いところから低いところに流れる力を利用し、広谷川の下を9.5mのパイプを通って潜り抜けています。
模型を利用した実験に子供たちは歓声を上げていました。
サイフォンの手前には自動制御のゲートがあり、数時間に1度開閉して取水口のごみを取り除いていますが、空き缶やペットボトルなどは取り除けないため、苦労しているとのことでした。
公民館に移動し、用水の様々な働きについて学びました。
公民館の地下には防火水槽があります。これも用水の水を利用しています。
通学路にもなっている用水路沿いの道を歩くと、用水の壁が石垣になっていること、橋が木製になっていること、浅瀬に本校の卒業生が作成したプレートがあることを発見しました。
用水の景観としての利用です。
農業以外にも生活、防火、消雪、景観等様々な利用があることを学んだ子供たちでした。
守護町に移動し、安藤兵九郎の顕彰碑前でその功績について説明を受けました。
300年以上も前に、私財を投げ打って、16年の歳月をかけ、毎日500人の協力を受けて14kmもの用水路を完成させたこと。用水によって423ヘクタールの農地を生み出し、その水が流れる8つの村の収穫を5倍に増やした偉業に子供たちは感嘆の声をもらしていました。
今回の見学会は、地域から学び、地域と自分自身の未来を考える素晴らしい活動となりました。下八ケ佐加野用水地区委員会の皆様、4学年PTAの皆様、その他、お世話いただいた皆様に感謝申し上げます。